「文字を見れば人柄がわかる」幻想とその逆用

長年採用する側に関わってきましたが、企業の面接官をトレーニングする場合、一番困るのは「眼を見ればわかる」「顔つきが違う」といった、勘に基づく見た目だけで判断される経営者・幹部の方です。そういった方に、具体的にどんな目の色や顔つきが評価できるのか説明を求めても、一度も詳しい説明を聞いたことがありません。これは要するに雰囲気や外見の印象によって、勘で人物評価をしているのだと私は思います。

好ましい外見的印象は高収入につながるという説を唱える、テキサス大学のハマーメッシュ名誉教授の調査がよく紹介されますが、心理学的にも理にかなっています。ハロー効果といい、目につきやすい印象によって、全体の印象がゆがめられてしまうという現象があります。外見・身長・体格と収入の関係も、目につきやすい好印象は、その人のキャリア形成において相対的に好影響を与えていると考えられます。

人事コンサルティングの立場からは、少なくとも採用において勘だけによる判断は避けるべきだと述べています。ただ実際には見た目が良いことと収入が結びつくという調査があるように、印象の影響は絶大です。そうであれば、その幻想も利用すると考えてはどうでしょう。手書きで履歴書を書くのが正しいからではなく、自分が採用されるチャンスを拡大するためという目的ととらえ、手書き履歴書を好むであろう相手の求めそうなことを、履歴書記入でも徹底的に追及するのです。

履歴書は修正してはならないというのが、一般的ビジネスプロトコールですから、めんどうでもエンピツで下書きをして、ていねいに仕上げます。下書きをすることは、誤字が防げるだけでなく、ある程度の文字のクオリティも補正できます。達筆な人の倍以上の時間がかかっても、それが攻略の突破口になる可能性があるなら、時間とエネルギーをかけるに値する行為だといえます。写真を貼る場合も、貼り方だけでなく、写真そのもののクオリティにこだわるべきでしょう。

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